M1634●江戸和本●祭礼節解 セール中

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祭礼節解 【判型】大本2巻2冊。縦268粍。 【作者】三宅鞏革斎(キョウカクサイ・三宅道乙ドウイツ)作。 【年代等】寛文7年4月刊。[京都]田中文内板。 【備考】分類「祭祀」。白嵜顕成「藤村庸軒をめぐる人々(2)」(『教育諸学研究』第17巻)によれば、『祭礼節解』は、三宅道乙が『家礼』を我が国の習俗に合うように注釈し、書き改めたもの。儒教では、人間を精神と肉体とに分け、精神の主宰者を魂(『祭礼節解』では神)と呼び、肉体の主宰者を魄(『祭礼節解』では神)と呼ぶ。人間は死ぬことによって、魂は天上に、魄は地下に行くことになる。そこで祭を執行する場合、先祖の魂と魄をこの世に呼び戻し、それぞれの神主に魂と魄を招く。香木を焚いて天上の魂を招き、酒を地上に置かれた茅沙に注いで地下の魄を招く。これが「降神」と云われるものである。三宅亡羊が亡くなった時、道乙は朱子の『家礼』にもとづき、日本の風土に合せ、修正すべきは修正し、略すべき所は略し、儒教式の葬送儀礼にもとづいて、喪祭を行った。しかし当時、今だ我国においては、儒教式の喪祭は理解されず、笑われたという。それで道乙は、『喪禮節解』と『祭禮節解』を著し、喪礼と祭礼について解説すると共に、『家礼』の注釈をなした。『祭礼節解』は当時の宗教儀礼の内容や式次第を知る上での貴重な資料である。 ★改装・題簽欠・概ね良好(一部小虫)。比較的稀書。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、28,000円(2巻合本・題簽付)~38,500円(2冊本・原装)】。

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